水回りはどこまで移動できるか。床下の配管勾配という見えない制約
50代からの大阪マンションリノベーション「これだけは知っておきたい・マンションリノベ45のリフォーム設計完全講座」
建築士と考える「ワンフロア動線」と「賢いマンション購入&改修」45選
水回りはどこまで移動できるか。床下の配管勾配という見えない制約
第38講座|第9章 管理・共用部・改修制約 第3話
公開日:2026年10月1日 更新日:2026年10月1日
この記事は、大阪・阿倍野区天王寺区で中古マンションの購入とリノベーションを考える50代の方に向けた「50代からのマンション10個のコツ」のうち、コツ⑨(管理・共用部・改修制約)にあたります。10個のコツの一覧はこちら
床の点検口を開けて、懐中電灯で床下を照らすと、配管が縦横に走っているのが見えます。排水管は、水が流れるように、わずかな勾配をつけて配置されていて、この勾配が、水回りを動かせる範囲を決める大きな要素になります。
今日は、水回りはどこまで移動できるか、というテーマです。キッチンや洗面所の位置を変えたいというご希望は多いのですが、実はこれ、構造的な制約を一番受けやすい部分でもあります。
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実際にあったご相談から
あるお宅では、キッチンを窓側に移動したいというご希望でしたが、排水を集めるPS、配管スペースから離れすぎてしまい、そのままの移動は難しいことが分かりました。
別のお宅では、床下の高さが十分になく、希望の位置まで排水管を勾配をつけて通すことができませんでした。結果的に、移動できる範囲を調整してご提案しました。
| 移動の判断基準(誤解) | 実際の判断基準 | |
|---|---|---|
| 見るべきもの | 部屋の広さや形だけ | PSの位置と床下の配管勾配 |
| 移動できる範囲 | 希望の場所ならどこでも可能だと思いがち | PSからの距離と床下寸法で範囲が決まる |
| 確認のタイミング | 契約後や工事直前 | 内覧・購入前の早い段階 |
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今日、試していただきたいこと
水回りの位置を変えたいと考えている方は、まず、どこにどう移動したいのか、希望を整理しておいてください。そのうえで、専門家に相談していただくとスムーズです。これは今日、紙に書き出してみられることです。
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建築士として、いつもお伝えしていること
内覧の段階で、PSの位置と、床下の寸法を確認するようにしています。この2つが分かると、水回りをどこまで動かせるか、かなり具体的にお伝えできます。
見落としがちな補足
床下の配管勾配は、マンションの構造や建築された年代によっても条件が異なります。同じような間取りでも、階数や位置によって移動できる範囲が変わることがあるため、個別の確認が欠かせません。
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水回りの自由は、床下のわずかな勾配の中に隠れています。大阪でマンションのリノベーションを検討される際は、希望を整理したうえで、早めに専門家に相談していただけたらと思います。
この内容は、FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」でもお話ししました。
よくある質問
水回りはどこまで自由に移動できますか?
排水を集めるPS(配管スペース)からの距離と、床下の配管勾配を確保できる寸法によって、移動できる範囲が決まります。
PSとは何ですか?
排水管などをまとめて通す配管スペースのことです。水回りの位置を決めるうえで重要な基準になります。
床下の高さはなぜ重要ですか?
排水管には水が流れるための勾配が必要で、床下の高さが足りないと、希望の位置まで配管を通せないことがあります。
今日からできることはありますか?
水回りをどこにどう移動したいか、希望を整理しておくことから始められます。
大阪で水回りの移動を踏まえたリノベーション相談はできますか?
はい。阿倍野区・天王寺区を含む大阪市内や八尾市など当社の施工エリアであれば、PSや床下寸法を踏まえたご相談を承っています。
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家づくりについてお気軽にご相談ください
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
住まいづくりは、一生に何度も経験するものではありません。だからこそ私たちは、「家を売ること」ではなく、「後悔しない家づくりの判断基準をお伝えすること」を大切にしています。
インターネットには多くの情報がありますが、ご家族によって最適な住まいは異なります。土地探し、新築注文住宅、建て替え、中古住宅購入+リノベーションなど、住まいづくりで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修者
安本昌巨(やすもと よしきよ)
株式会社シーキューブ 代表取締役 二級建築士
住宅業界歴28年以上
大手ハウスメーカー(クボタハウス、三井ホーム、セキスイハイム、積水ハウスなど)の下請け施工工事会社として現場監督経験を積み、その後、元請けに転向し新築注文住宅・建て替え・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上の住まいづくりに携わってきました。
大阪、奈良を中心に、狭小地・変形地・都市部住宅など条件の難しい土地での設計・施工実績が豊富です。「限られた土地でも、広く心地よく暮らせる住まい」を、認知設計という独自理論を組み上げた「同じ広さでも、より広く見える。広く感じる。」の設計を得意としています。
私が家づくりで最も大切にしたいのは、「性能」だけではなく「住み心地」です。生まれ育ちは大阪八尾の14坪の敷地での狭小住宅。幼いころ、父の実家、冬になると一度外へ出なければお風呂へ行けなかった祖父の家で暮らした経験があります。大学時代は阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの住まいを目の当たりにしました。その経験から、「家は単なる建物ではなく、家族の命を守り、日常をはぐくむ場所」であることを強く実感しました。
だからこそ、耐震性や断熱性能をしっかり確保しながら、毎日の暮らしやすさ、家事や子育てがしやすい動線設計、収納計画、光や風を活かす設計、将来まで安心して住み続けられる間取りまで含めて、「住み心地そのものを設計すること」を大切にしています。
また、金融機関からこの住宅業界に入った経緯があり、専門的な住宅知識をできるだけ分かりやすくお伝えすることも自分の使命と考え、これまで積み上げてきた住宅業界の経験をもとに情報発信を続けています。
主な資格・実績
株式会社シーキューブ 代表取締役
二級建築士
住宅業界歴28年以上
新築・建て替え・リノベーション累計700棟以上に携わる
狭小住宅・都市型住宅・変形地住宅の設計実績多数
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」メインコメンテーター(毎週火曜日11:20放送)
著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』
シーキューブについて
株式会社シーキューブは、大阪府八尾市・阿倍野区を拠点に、新築注文住宅・建て替え・リノベーション・中古住宅購入+リノベーション・土地探しまで、住まいづくりをトータルワンストップでサポートする住宅会社です。「HOME & STORY(家の話をしよう、家族の話をしよう。)」をコンセプトに、ご家族一人ひとりの暮らしに寄り添った家づくりを行っています。
特に、狭小住宅・変形地住宅・都市型住宅3階建て・共働き世帯の家づくり・収納設計・家事動線設計・光と風を活かすパッシブ設計・照明設計・性能向上フルリノベーションを得意とし、「限られた広さでも、広く豊かに暮らせる住まい」を、認知設計をつかった空間・住宅として数多く手掛けています。
ラジオでも家づくり情報を発信しています
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」毎週火曜日11時20分放送中
ご相談・お問い合わせ
株式会社シーキューブ 八尾スタジオ/あべのスタジオ
TEL:0120-036-833 受付時間:10:00〜18:00 定休日:火曜日・水曜日
施工エリア:大阪(八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市・柏原市ほか大阪府全域)、奈良(奈良市・大和高田市ほか)、京都(相楽郡・木津川市・京田辺市)
この記事について
※この記事は過去、FMやおで放送された内容を一部、ブログ用に修正・加筆したものです。住宅業界歴28年以上、累計700棟以上の住まいづくりに携わってきた二級建築士・安本昌巨が、実際の現場経験と設計・施工実績をもとに執筆・監修しています。掲載している内容は記事公開時点の情報です。法令・制度・補助金・住宅ローン・建築基準等は変更される場合がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。










