70㎡でも奥行きを感じる間取り。視線で広さが変わる「視覚延長」の技法
50代からの大阪マンションリノベーション「これだけは知っておきたい・マンションリノベ45のリフォーム設計完全講座」
建築士と考える「ワンフロア動線」と「賢いマンション購入&改修」45選
70㎡で奥行きを感じる間取り。視線で広さが変わる「視覚延長」の技法
第15講座|第4章 外・街とのつながり 第2話
公開日:2026年10月1日 更新日:2026年10月1日
この記事は、大阪・阿倍野区天王寺区で中古マンションの購入とリノベーションを考える50代の方に向けた「50代からのマンション10個のコツ」のうち、コツ④(外・街とのつながり)にあたります。10個のコツの一覧はこちら
玄関のドアを開けた瞬間、まっすぐ奥まで視線が通って、リビングの窓の外にある景色まで見える。そんな部屋に足を踏み入れると、思わず深呼吸したくなるような、開放的な感覚があります。
玄関から入って、部屋の中を見渡した時、視線がどこまで届くかで、体感する広さが変わってきます。
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実際にあったご相談から
あるお宅では、玄関から一番遠い対角線上の窓まで、視線を遮る物がないように家具を配置しました。実際の床面積は変わっていないのに、来客の方から「思っていたより広いですね」と言われることが増えたそうです。
別のお宅では、入ってすぐの場所に、背の高い本棚が置かれていて、部屋の奥まで視線が届きませんでした。実際の床面積以上に、狭く感じられる原因になっていました。
| 視線を意識しない配置 | 視覚延長を意識した配置 | |
|---|---|---|
| 入口付近 | 背の高い家具を置きがち | 低い家具にして視線を奥まで通す |
| 対角線上 | 特に意識しない | 窓や照明など視線の着地点を配置する |
| 体感する広さ | 床面積の数字どおり | 同じ面積でも「思っていたより広い」と感じやすい |
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今日、試していただきたいこと
お部屋の対角線上、つまり入口から一番遠い場所までの間に、背の高い家具が置かれていないか、確認してみてください。もしあれば、少し低い家具に替えるだけでも、印象が変わると思います。これは模様替えでできそうなことです。
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建築士として、いつもお伝えしていること
視線の着地点に、窓や照明、アートなどを配置することを意識しています。視線が自然と誘導される場所をつくることで、実際の距離以上に奥行きを感じていただけるようになります。視線の「行き先」まで設計することを大切にしています。
見落としがちな補足
視覚延長は床面積そのものを増やす工夫ではありません。実際の広さは変わらないため、収納力や実使用の広さが足りないと感じる場合は、別途、収納計画や間取りの見直しとあわせて検討する必要があります。
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視線が届く先まで、部屋の広さだと思ってみてください。大阪でマンションのリノベーションを検討される際は、家具の配置や視線の抜け方もあわせて見ていただけたらと思います。
視覚延長の工夫については、FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」でもお話ししました。
よくある質問
視覚延長とはどんな技法ですか?
視線が届く先に窓や照明などの着地点をつくり、視線を奥まで通すことで、実際の面積以上に広さを感じさせる認知設計の技法です。
70㎡のマンションでも広く感じられますか?
家具の配置や視線の抜け方を工夫することで、同じ70㎡でも体感する広さを高めることができます。
すぐにできる工夫はありますか?
入口から一番遠い対角線上に、背の高い家具を置いていないか確認し、低い家具に替えるだけでも印象が変わります。
視覚延長で床面積自体も増えますか?
いいえ。視覚延長はあくまで体感する広さを高める工夫で、実際の床面積が増えるわけではありません。
大阪で視覚延長を取り入れたリノベーションは相談できますか?
はい。阿倍野区・天王寺区を含む大阪市内や八尾市など当社の施工エリアであれば、視覚延長を含めた認知設計のご相談を承っています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
住まいづくりは、一生に何度も経験するものではありません。だからこそ私たちは、「家を売ること」ではなく、「後悔しない家づくりの判断基準をお伝えすること」を大切にしています。
インターネットには多くの情報がありますが、ご家族によって最適な住まいは異なります。土地探し、新築注文住宅、建て替え、中古住宅購入+リノベーションなど、住まいづくりで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修者
安本昌巨(やすもと よしきよ)
株式会社シーキューブ 代表取締役 二級建築士
住宅業界歴28年以上
大手ハウスメーカー(クボタハウス、三井ホーム、セキスイハイム、積水ハウスなど)の下請け施工工事会社として現場監督経験を積み、その後、元請けに転向し新築注文住宅・建て替え・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上の住まいづくりに携わってきました。
大阪、奈良を中心に、狭小地・変形地・都市部住宅など条件の難しい土地での設計・施工実績が豊富です。「限られた土地でも、広く心地よく暮らせる住まい」を、認知設計という独自理論を組み上げた「同じ広さでも、より広く見える。広く感じる。」の設計を得意としています。
私が家づくりで最も大切にしたいのは、「性能」だけではなく「住み心地」です。生まれ育ちは大阪八尾の14坪の敷地での狭小住宅。幼いころ、父の実家、冬になると一度外へ出なければお風呂へ行けなかった祖父の家で暮らした経験があります。大学時代は阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの住まいを目の当たりにしました。その経験から、「家は単なる建物ではなく、家族の命を守り、日常をはぐくむ場所」であることを強く実感しました。
だからこそ、耐震性や断熱性能をしっかり確保しながら、毎日の暮らしやすさ、家事や子育てがしやすい動線設計、収納計画、光や風を活かす設計、将来まで安心して住み続けられる間取りまで含めて、「住み心地そのものを設計すること」を大切にしています。
また、金融機関からこの住宅業界に入った経緯があり、専門的な住宅知識をできるだけ分かりやすくお伝えすることも自分の使命と考え、これまで積み上げてきた住宅業界の経験をもとに情報発信を続けています。
主な資格・実績
株式会社シーキューブ 代表取締役
二級建築士
住宅業界歴28年以上
新築・建て替え・リノベーション累計700棟以上に携わる
狭小住宅・都市型住宅・変形地住宅の設計実績多数
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」メインコメンテーター(毎週火曜日11:20放送)
著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』
シーキューブについて
株式会社シーキューブは、大阪府八尾市・阿倍野区を拠点に、新築注文住宅・建て替え・リノベーション・中古住宅購入+リノベーション・土地探しまで、住まいづくりをトータルワンストップでサポートする住宅会社です。「HOME & STORY(家の話をしよう、家族の話をしよう。)」をコンセプトに、ご家族一人ひとりの暮らしに寄り添った家づくりを行っています。
特に、狭小住宅・変形地住宅・都市型住宅3階建て・共働き世帯の家づくり・収納設計・家事動線設計・光と風を活かすパッシブ設計・照明設計・性能向上フルリノベーションを得意とし、「限られた広さでも、広く豊かに暮らせる住まい」を、認知設計をつかった空間・住宅として数多く手掛けています。
ラジオでも家づくり情報を発信しています
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」毎週火曜日11時20分放送中
ご相談・お問い合わせ
株式会社シーキューブ 八尾スタジオ/あべのスタジオ
TEL:0120-036-833 受付時間:10:00〜18:00 定休日:火曜日・水曜日
施工エリア:大阪(八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市・柏原市ほか大阪府全域)、奈良(奈良市・大和高田市ほか)、京都(相楽郡・木津川市・京田辺市)
この記事について
※この記事は過去、FMやおで放送された内容を一部、ブログ用に修正・加筆したものです。住宅業界歴28年以上、累計700棟以上の住まいづくりに携わってきた二級建築士・安本昌巨が、実際の現場経験と設計・施工実績をもとに執筆・監修しています。掲載している内容は記事公開時点の情報です。法令・制度・補助金・住宅ローン・建築基準等は変更される場合がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。










