夫婦のプライバシーは壁だけでつくらない。視線と光で分ける距離感|第5章まとめ
50代からの大阪マンションリノベーション「これだけは知っておきたい・マンションリノベ45のリフォーム設計完全講座」
建築士と考える「ワンフロア動線」と「賢いマンション購入&改修」45選
夫婦のプライバシーは壁だけでつくらない。視線と光で分ける距離感|第5章まとめ
第22講座|第5章 音・プライバシー 第4話
公開日:2026年10月1日 更新日:2026年10月1日
この記事は、大阪・阿倍野区天王寺区で中古マンションの購入とリノベーションを考える50代の方に向けた「50代からのマンション10個のコツ」のうち、コツ⑤(音・プライバシー)にあたります。10個のコツの一覧はこちら
同じリビングの中でも、片方は明るい照明の下で読書をしていて、もう片方は少し落とした照明の下でテレビを見ている。壁で仕切られていなくても、光の違いで、それぞれの時間が自然と分かれているように感じられることがあります。
これまで音の話が中心でしたが、プライバシーには、視線や光も関わってきます。
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実際にあったご相談から
あるお宅では、ソファとダイニングテーブルの向きを、少しずらして配置しました。真正面に向き合わないことで、視線がぶつかりにくくなり、それぞれ自分の時間を過ごしやすくなったそうです。
別のお宅では、読書コーナーとテレビコーナーで、照明の色や明るさを変えました。同じ部屋にいても、光の違いで、それぞれの場所の雰囲気が変わり、気配は感じながらも、干渉しすぎない距離感が生まれたそうです。
| 壁で仕切る | 視線・光で分ける | |
|---|---|---|
| 工事の規模 | 間仕切り壁の新設が必要 | 家具の向きや照明の変更で対応できる |
| 空間の広がり | 個室になり、閉じた印象になる | ひとつながりの空間のまま、居場所が分かれる |
| 夫婦の距離感 | 完全に分離される | 気配は感じながら、それぞれの時間を持てる |
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今日、試していただきたいこと
夫婦それぞれの、普段の生活リズムを書き出してみてください。テレビを見る時間、読書をする時間、寝る時間。ずれている部分が分かると、居場所の工夫を考えるヒントになると思います。これは一度やってみる価値があることだと思います。
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建築士として、いつもお伝えしていること
音の距離、視線の距離、光による居場所の分節、この3つを組み合わせて設計することを大切にしています。壁を増やさなくても、夫婦それぞれが心地よく過ごせる距離感をつくれると思っています。
見落としがちな補足
視線や光で距離感をつくる工夫は、完全な遮音や個室感を求める場合には不十分なこともあります。プライバシーの程度をどこまで求めるかによって、壁での間仕切りとの組み合わせも検討いただくのがよいと思います。
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第5章のふりかえり
音・プライバシーというテーマで、音の4つの種類、距離による対策、購入前の確認ポイント、そして視線と光によるプライバシーの工夫まで、4つの話をお届けしてきました。
気配は感じながら、それぞれの時間を持てる。それが、これからの夫婦の距離感だと思います。大阪・阿倍野区や天王寺区でマンションへの住み替えやリノベーションを考えておられる方の参考になればと思います。
この章でお話しした内容は、FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」でも放送しています。
よくある質問
夫婦のプライバシーは壁がないとつくれませんか?
壁がなくても、家具の向きや照明の色・明るさを工夫することで、視線や光による心地よい距離感をつくることができます。
焦点分散とはどういう技法ですか?
照明の明るさや色温度を場所ごとに変えることで、均一な照明ではなく、居場所ごとに異なる雰囲気をつくる認知設計の技法です。
今日からできることはありますか?
夫婦それぞれの生活リズムを書き出してみることで、居場所の工夫を考えるヒントが見つかります。
完全に音を遮断したい場合はどうすればいいですか?
視線や光による工夫だけでは不十分な場合もあるため、遮音の程度によっては壁での間仕切りと組み合わせることも検討いただくのがよいと思います。
大阪でプライバシーに配慮したリノベーションは相談できますか?
はい。阿倍野区・天王寺区を含む大阪市内や八尾市など当社の施工エリアであれば、視線・光・距離感を含めたご相談を承っています。
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家づくりについてお気軽にご相談ください
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
住まいづくりは、一生に何度も経験するものではありません。だからこそ私たちは、「家を売ること」ではなく、「後悔しない家づくりの判断基準をお伝えすること」を大切にしています。
インターネットには多くの情報がありますが、ご家族によって最適な住まいは異なります。土地探し、新築注文住宅、建て替え、中古住宅購入+リノベーションなど、住まいづくりで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修者
安本昌巨(やすもと よしきよ)
株式会社シーキューブ 代表取締役 二級建築士
住宅業界歴28年以上
大手ハウスメーカー(クボタハウス、三井ホーム、セキスイハイム、積水ハウスなど)の下請け施工工事会社として現場監督経験を積み、その後、元請けに転向し新築注文住宅・建て替え・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上の住まいづくりに携わってきました。
大阪、奈良を中心に、狭小地・変形地・都市部住宅など条件の難しい土地での設計・施工実績が豊富です。「限られた土地でも、広く心地よく暮らせる住まい」を、認知設計という独自理論を組み上げた「同じ広さでも、より広く見える。広く感じる。」の設計を得意としています。
私が家づくりで最も大切にしたいのは、「性能」だけではなく「住み心地」です。生まれ育ちは大阪八尾の14坪の敷地での狭小住宅。幼いころ、父の実家、冬になると一度外へ出なければお風呂へ行けなかった祖父の家で暮らした経験があります。大学時代は阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの住まいを目の当たりにしました。その経験から、「家は単なる建物ではなく、家族の命を守り、日常をはぐくむ場所」であることを強く実感しました。
だからこそ、耐震性や断熱性能をしっかり確保しながら、毎日の暮らしやすさ、家事や子育てがしやすい動線設計、収納計画、光や風を活かす設計、将来まで安心して住み続けられる間取りまで含めて、「住み心地そのものを設計すること」を大切にしています。
また、金融機関からこの住宅業界に入った経緯があり、専門的な住宅知識をできるだけ分かりやすくお伝えすることも自分の使命と考え、これまで積み上げてきた住宅業界の経験をもとに情報発信を続けています。
主な資格・実績
株式会社シーキューブ 代表取締役
二級建築士
住宅業界歴28年以上
新築・建て替え・リノベーション累計700棟以上に携わる
狭小住宅・都市型住宅・変形地住宅の設計実績多数
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」メインコメンテーター(毎週火曜日11:20放送)
著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』
シーキューブについて
株式会社シーキューブは、大阪府八尾市・阿倍野区を拠点に、新築注文住宅・建て替え・リノベーション・中古住宅購入+リノベーション・土地探しまで、住まいづくりをトータルワンストップでサポートする住宅会社です。「HOME & STORY(家の話をしよう、家族の話をしよう。)」をコンセプトに、ご家族一人ひとりの暮らしに寄り添った家づくりを行っています。
特に、狭小住宅・変形地住宅・都市型住宅3階建て・共働き世帯の家づくり・収納設計・家事動線設計・光と風を活かすパッシブ設計・照明設計・性能向上フルリノベーションを得意とし、「限られた広さでも、広く豊かに暮らせる住まい」を、認知設計をつかった空間・住宅として数多く手掛けています。
ラジオでも家づくり情報を発信しています
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」毎週火曜日11時20分放送中
ご相談・お問い合わせ
株式会社シーキューブ 八尾スタジオ/あべのスタジオ
TEL:0120-036-833 受付時間:10:00〜18:00 定休日:火曜日・水曜日
施工エリア:大阪(八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市・柏原市ほか大阪府全域)、奈良(奈良市・大和高田市ほか)、京都(相楽郡・木津川市・京田辺市)
この記事について
※この記事は過去、FMやおで放送された内容を一部、ブログ用に修正・加筆したものです。住宅業界歴28年以上、累計700棟以上の住まいづくりに携わってきた二級建築士・安本昌巨が、実際の現場経験と設計・施工実績をもとに執筆・監修しています。掲載している内容は記事公開時点の情報です。法令・制度・補助金・住宅ローン・建築基準等は変更される場合がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。










