認知設計で「一室多居場所」をつくる。照明の色が生み出す部屋の表情
50代からの大阪マンションリノベーション「これだけは知っておきたい・マンションリノベ45のリフォーム設計完全講座」
建築士と考える「ワンフロア動線」と「賢いマンション購入&改修」45選
認知設計で「一室多居場所」をつくる。照明の色が生み出す部屋の表情
第30講座|第7章 夫婦・自分時間 第4話
公開日:2026年10月1日 更新日:2026年10月1日
この記事は、大阪・阿倍野区天王寺区で中古マンションの購入とリノベーションを考える50代の方に向けた「50代からのマンション10個のコツ」のうち、コツ⑦(夫婦・自分時間)にあたります。10個のコツの一覧はこちら
夕方、リビングの照明を、暖かみのあるオレンジ色に切り替えると、それまでの明るく機能的な雰囲気から、ゆったりとくつろげる空気に変わる。同じ部屋なのに、時間帯によって、全く違う表情を見せてくれます。
ここまでお話ししてきた居場所づくりに、認知設計の技法を組み合わせると、さらに効果的になります。
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実際にあったご相談から
あるお宅では、ダイニング、ソファ、窓辺のベンチ、それぞれに違う色温度の照明を選びました。均一な明るさではなく、光にグラデーションをつけることで、自然と居場所が分かれて見えるようになりました。
別のお宅では、家具を壁に浮かせる重心操作と、間仕切りを最小限にする境界消失を組み合わせました。床が広く見えつつ、それぞれの居場所の存在感もちゃんと感じられる、そんな空間になりました。
| 均一照明 | 焦点分散(照明の工夫) | |
|---|---|---|
| 明るさ | 部屋全体を同じ明るさにする | 場所ごとに明るさ・色温度を変える |
| 居場所の見え方 | 空間が一体化し、居場所が分かりにくい | 光の違いで、自然と居場所が分かれて見える |
| 組み合わせ技法 | 特になし | 重心操作・境界消失と組み合わせるとより効果的 |
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今日、試していただきたいこと
今お使いの照明を、場所ごとに少し違う明るさや色温度に変えてみてください。同じ部屋でも、居場所ごとの雰囲気の違いを感じていただけると思います。これは照明を買い替えるだけでも試せそうなことです。
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建築士として、いつもお伝えしていること
一室多居場所をつくる上で、私たちは焦点分散を主役に据えています。均一照明ではなく、光にレイヤーをつくることで、壁を増やさずに、居場所ごとの性格を分けていきます。照明は、部屋を明るくする設備ではなく、居場所をつくる設計だと考えています。
見落としがちな補足
照明計画を大きく変える場合は、配線や調光機能の追加が必要になることがあり、既存の照明器具の交換だけでは対応できないこともあります。本格的に取り入れたい場合は、リノベーションのタイミングでの計画をおすすめします。
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光の重ね方ひとつで、ひとつの部屋がいくつもの居場所に育ちます。大阪でマンションのリノベーションを検討される際は、照明計画もあわせて考えていただけたらと思います。
この内容は、FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」でもお話ししました。
よくある質問
焦点分散とはどんな技法ですか?
照明の明るさや色温度を場所ごとに変えることで、均一な明るさではなく、自然と居場所が分かれて見えるようにする認知設計の技法です。
照明だけで居場所はつくれますか?
照明単独でも効果はありますが、重心操作や境界消失と組み合わせると、より効果的に一室多居場所をつくることができます。
今日からできることはありますか?
今お使いの照明を、場所ごとに少し違う明るさや色温度に変えてみることから試せます。
照明計画は後からでも変更できますか?
既存の照明器具の交換だけで対応できる場合もありますが、配線や調光機能を本格的に変える場合はリノベーションのタイミングでの計画をおすすめします。
大阪で照明計画を含めたリノベーションは相談できますか?
はい。阿倍野区・天王寺区を含む大阪市内や八尾市など当社の施工エリアであれば、照明計画を含めたご相談を承っています。
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家づくりについてお気軽にご相談ください
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
住まいづくりは、一生に何度も経験するものではありません。だからこそ私たちは、「家を売ること」ではなく、「後悔しない家づくりの判断基準をお伝えすること」を大切にしています。
インターネットには多くの情報がありますが、ご家族によって最適な住まいは異なります。土地探し、新築注文住宅、建て替え、中古住宅購入+リノベーションなど、住まいづくりで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修者
安本昌巨(やすもと よしきよ)
株式会社シーキューブ 代表取締役 二級建築士
住宅業界歴28年以上
大手ハウスメーカー(クボタハウス、三井ホーム、セキスイハイム、積水ハウスなど)の下請け施工工事会社として現場監督経験を積み、その後、元請けに転向し新築注文住宅・建て替え・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上の住まいづくりに携わってきました。
大阪、奈良を中心に、狭小地・変形地・都市部住宅など条件の難しい土地での設計・施工実績が豊富です。「限られた土地でも、広く心地よく暮らせる住まい」を、認知設計という独自理論を組み上げた「同じ広さでも、より広く見える。広く感じる。」の設計を得意としています。
私が家づくりで最も大切にしたいのは、「性能」だけではなく「住み心地」です。生まれ育ちは大阪八尾の14坪の敷地での狭小住宅。幼いころ、父の実家、冬になると一度外へ出なければお風呂へ行けなかった祖父の家で暮らした経験があります。大学時代は阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの住まいを目の当たりにしました。その経験から、「家は単なる建物ではなく、家族の命を守り、日常をはぐくむ場所」であることを強く実感しました。
だからこそ、耐震性や断熱性能をしっかり確保しながら、毎日の暮らしやすさ、家事や子育てがしやすい動線設計、収納計画、光や風を活かす設計、将来まで安心して住み続けられる間取りまで含めて、「住み心地そのものを設計すること」を大切にしています。
また、金融機関からこの住宅業界に入った経緯があり、専門的な住宅知識をできるだけ分かりやすくお伝えすることも自分の使命と考え、これまで積み上げてきた住宅業界の経験をもとに情報発信を続けています。
主な資格・実績
株式会社シーキューブ 代表取締役
二級建築士
住宅業界歴28年以上
新築・建て替え・リノベーション累計700棟以上に携わる
狭小住宅・都市型住宅・変形地住宅の設計実績多数
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」メインコメンテーター(毎週火曜日11:20放送)
著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』
シーキューブについて
株式会社シーキューブは、大阪府八尾市・阿倍野区を拠点に、新築注文住宅・建て替え・リノベーション・中古住宅購入+リノベーション・土地探しまで、住まいづくりをトータルワンストップでサポートする住宅会社です。「HOME & STORY(家の話をしよう、家族の話をしよう。)」をコンセプトに、ご家族一人ひとりの暮らしに寄り添った家づくりを行っています。
特に、狭小住宅・変形地住宅・都市型住宅3階建て・共働き世帯の家づくり・収納設計・家事動線設計・光と風を活かすパッシブ設計・照明設計・性能向上フルリノベーションを得意とし、「限られた広さでも、広く豊かに暮らせる住まい」を、認知設計をつかった空間・住宅として数多く手掛けています。
ラジオでも家づくり情報を発信しています
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」毎週火曜日11時20分放送中
ご相談・お問い合わせ
株式会社シーキューブ 八尾スタジオ/あべのスタジオ
TEL:0120-036-833 受付時間:10:00〜18:00 定休日:火曜日・水曜日
施工エリア:大阪(八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市・柏原市ほか大阪府全域)、奈良(奈良市・大和高田市ほか)、京都(相楽郡・木津川市・京田辺市)
この記事について
※この記事は過去、FMやおで放送された内容を一部、ブログ用に修正・加筆したものです。住宅業界歴28年以上、累計700棟以上の住まいづくりに携わってきた二級建築士・安本昌巨が、実際の現場経験と設計・施工実績をもとに執筆・監修しています。掲載している内容は記事公開時点の情報です。法令・制度・補助金・住宅ローン・建築基準等は変更される場合がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。










