これから在宅時間が増えると何が変わるか。生活リズムのずれを間取りで受け止める
50代からの大阪マンションリノベーション「これだけは知っておきたい・マンションリノベ45のリフォーム設計完全講座」
建築士と考える「ワンフロア動線」と「賢いマンション購入&改修」45選
これから在宅時間が増えると何が変わるか。生活リズムのずれを間取りで受け止める
第28講座|第7章 夫婦・自分時間 第2話
公開日:2026年10月1日 更新日:2026年10月1日
この記事は、大阪・阿倍野区天王寺区で中古マンションの購入とリノベーションを考える50代の方に向けた「50代からのマンション10個のコツ」のうち、コツ⑦(夫婦・自分時間)にあたります。10個のコツの一覧はこちら
平日の昼間、リビングでは片方がテレビを見ていて、もう片方はダイニングで趣味の作業をしている。同じ空間にいながら、それぞれが違うことをしている、そんな時間が増えていくかもしれません。
50代、60代と、仕事の仕方が変わっていくと、家で過ごす時間も自然と増えていくことがあります。
⸻
実際にあったご相談から
あるご夫婦は、片方は朝型、もう片方は夜型で、テレビを見る時間帯が大きくずれていました。同じリビングで過ごすと、どちらかが我慢することが多かったそうです。
別のお宅では、個室をつくる代わりに、リビングの一角に、少し囲まれた読書コーナーをつくりました。完全に一人にならなくても、気持ちを切り替えられる場所として、とても気に入っていただいています。
| 生活リズムの違いを個室で解決 | 間取りの工夫で受け止める | |
|---|---|---|
| 対応方法 | それぞれの個室をつくる | リビングの一角に緩やかな居場所をつくる |
| 工事の規模 | 間仕切り壁の新設など大きくなりがち | 家具やコーナーの工夫で対応できることが多い |
| 夫婦の距離感 | 完全に離れてしまう | 気配は感じながら、それぞれの時間を持てる |
⸻
今日、試していただきたいこと
お互いの、平日の1日の過ごし方を、簡単に確認し合ってみてください。テレビを見る時間、静かに過ごしたい時間、意外とずれていることに気づかれるかもしれません。これは会話のきっかけにもなりそうなことです。
⸻
建築士として、いつもお伝えしていること
ソファとダイニングの向きを、視線が交わりすぎないように配置する工夫をしています。同じ部屋にいても、それぞれが自分の時間に集中しやすくなります。向きひとつで、過ごしやすさが変わると感じています。
見落としがちな補足
生活リズムの違いが大きい場合、間取りの工夫だけでなく、音の配慮(第5章参照)もあわせて検討すると、より心地よい距離感をつくりやすくなります。
⸻
一緒にいる時間も、それぞれの時間も、同じ部屋の中で育てられます。大阪でマンションのリノベーションを検討される際は、生活リズムの違いもあわせて考えていただけたらと思います。
この内容は、FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」でもお話ししました。
よくある質問
在宅時間が増えると、どんな問題が起きやすいですか?
生活リズムの違いが目立ちやすくなり、同じリビングで過ごす際にどちらかが我慢してしまうことがあります。
個室をつくらずに解決する方法はありますか?
リビングの一角に緩やかな読書コーナーをつくるなど、完全な個室でなくても気持ちを切り替えられる居場所をつくる方法があります。
今日からできることはありますか?
お互いの平日の過ごし方を確認し合ってみることで、生活リズムのずれに気づくきっかけになります。
家具の向きで何が変わりますか?
ソファとダイニングの向きをずらすことで、視線が交わりすぎず、それぞれが自分の時間に集中しやすくなります。
大阪で夫婦の生活リズムを考えた間取り設計は相談できますか?
はい。阿倍野区・天王寺区を含む大阪市内や八尾市など当社の施工エリアであれば、生活リズムを踏まえたご相談を承っています。
← 第1話 夫婦2人なら2LDK?3LDK?「部屋数」より「居場所数」で考える間取り
第3話 建築士は「居場所」をどう設計するか。18帖のLDKに生まれる3〜4の居場所 →
「次の住み家」マンション版シリーズ一覧へ
家づくりについてお気軽にご相談ください
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
住まいづくりは、一生に何度も経験するものではありません。だからこそ私たちは、「家を売ること」ではなく、「後悔しない家づくりの判断基準をお伝えすること」を大切にしています。
インターネットには多くの情報がありますが、ご家族によって最適な住まいは異なります。土地探し、新築注文住宅、建て替え、中古住宅購入+リノベーションなど、住まいづくりで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修者
安本昌巨(やすもと よしきよ)
株式会社シーキューブ 代表取締役 二級建築士
住宅業界歴28年以上
大手ハウスメーカー(クボタハウス、三井ホーム、セキスイハイム、積水ハウスなど)の下請け施工工事会社として現場監督経験を積み、その後、元請けに転向し新築注文住宅・建て替え・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上の住まいづくりに携わってきました。
大阪、奈良を中心に、狭小地・変形地・都市部住宅など条件の難しい土地での設計・施工実績が豊富です。「限られた土地でも、広く心地よく暮らせる住まい」を、認知設計という独自理論を組み上げた「同じ広さでも、より広く見える。広く感じる。」の設計を得意としています。
私が家づくりで最も大切にしたいのは、「性能」だけではなく「住み心地」です。生まれ育ちは大阪八尾の14坪の敷地での狭小住宅。幼いころ、父の実家、冬になると一度外へ出なければお風呂へ行けなかった祖父の家で暮らした経験があります。大学時代は阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの住まいを目の当たりにしました。その経験から、「家は単なる建物ではなく、家族の命を守り、日常をはぐくむ場所」であることを強く実感しました。
だからこそ、耐震性や断熱性能をしっかり確保しながら、毎日の暮らしやすさ、家事や子育てがしやすい動線設計、収納計画、光や風を活かす設計、将来まで安心して住み続けられる間取りまで含めて、「住み心地そのものを設計すること」を大切にしています。
また、金融機関からこの住宅業界に入った経緯があり、専門的な住宅知識をできるだけ分かりやすくお伝えすることも自分の使命と考え、これまで積み上げてきた住宅業界の経験をもとに情報発信を続けています。
主な資格・実績
株式会社シーキューブ 代表取締役
二級建築士
住宅業界歴28年以上
新築・建て替え・リノベーション累計700棟以上に携わる
狭小住宅・都市型住宅・変形地住宅の設計実績多数
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」メインコメンテーター(毎週火曜日11:20放送)
著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』
シーキューブについて
株式会社シーキューブは、大阪府八尾市・阿倍野区を拠点に、新築注文住宅・建て替え・リノベーション・中古住宅購入+リノベーション・土地探しまで、住まいづくりをトータルワンストップでサポートする住宅会社です。「HOME & STORY(家の話をしよう、家族の話をしよう。)」をコンセプトに、ご家族一人ひとりの暮らしに寄り添った家づくりを行っています。
特に、狭小住宅・変形地住宅・都市型住宅3階建て・共働き世帯の家づくり・収納設計・家事動線設計・光と風を活かすパッシブ設計・照明設計・性能向上フルリノベーションを得意とし、「限られた広さでも、広く豊かに暮らせる住まい」を、認知設計をつかった空間・住宅として数多く手掛けています。
ラジオでも家づくり情報を発信しています
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」毎週火曜日11時20分放送中
ご相談・お問い合わせ
株式会社シーキューブ 八尾スタジオ/あべのスタジオ
TEL:0120-036-833 受付時間:10:00〜18:00 定休日:火曜日・水曜日
施工エリア:大阪(八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市・柏原市ほか大阪府全域)、奈良(奈良市・大和高田市ほか)、京都(相楽郡・木津川市・京田辺市)
この記事について
※この記事は過去、FMやおで放送された内容を一部、ブログ用に修正・加筆したものです。住宅業界歴28年以上、累計700棟以上の住まいづくりに携わってきた二級建築士・安本昌巨が、実際の現場経験と設計・施工実績をもとに執筆・監修しています。掲載している内容は記事公開時点の情報です。法令・制度・補助金・住宅ローン・建築基準等は変更される場合がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。










