見た目より「歩数」を減らそう。
距離×回数×動作で考える究極のワンフロア動線
見た目より「歩数」を減らそう。距離×回数×動作で考える究極のワンフロア動線
50代からの大阪マンションリノベーション「これだけは知っておきたい・マンションリノベ45のリフォーム設計完全講座」
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見た目より「歩数」を減らそう。距離×回数×動作で考える究極のワンフロア動線
第1講座|第1章 身体・ワンフロア動線 第1話
公開日:2026年10月1日 更新日:2026年10月1日
この記事は、大阪・阿倍野区天王寺区で中古マンションの購入とリノベーションを考える50代の方に向けた「50代からのマンション10個のコツ」のうち、コツ①(身体・ワンフロア動線)にあたります。10個のコツの一覧はこちら
阿倍野区で住まいのご相談を受けていると、「マンションはワンフロアだから、老後も安心ですよね」というお声をよくいただきます。子育てを終えて、これから大阪市内のマンションへの住み替えを考え始めたというご夫婦とお話ししていた時も、同じ言葉をいただきました。
「ワンフロアだから、老後も安心ですよね」
そう言っていただいたのですが、私はその時、少しだけ違う角度からお話をさせていただきました。段差がないことは、確かに大きな安心材料です。ただ、実際に現場で多くのお宅を見てきた中で、段差がないというだけでは十分ではないと感じることがあります。
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夜中のトイレで、身体は意外と働いている
夜中、ふと目が覚めて、トイレに行きたくなったとします。豆電球のオレンジ色の灯りだけを頼りに、足の裏にひんやりしたフローリングの感触を感じながら、寝室のドアを開けて、廊下を歩いて、また別の扉をもう一枚開けて、ようやくトイレにたどり着く。
段差はなくても、扉が2枚あって、廊下も少し長ければ、それだけで身体は少し働いています。これを一日に何度も、何年も繰り返すことになります。
私たちはこれを、距離×回数×動作という考え方で見ています。1回あたりの動きは小さくても、それが毎日、何年も積み重なると、身体への負担として大きな差になっていきます。
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実際にあったご相談から
奥さまが毎晩キッチンで洗い物をされたあと、タオルを取りに、わざわざ洗面所まで往復されていたというご夫婦がいらっしゃいました。キッチンから洗面所まで5メートルほど、それを毎日、何度も。
濡れた手のまま歩くのは落ち着かず、水滴が床に落ちる音や、素足に感じるひんやりとした感触が、小さなことながら積み重なって、地味なストレスになっていたそうです。
別のお宅では、寝室が玄関のすぐそばにあり、夜、来客の話し声や玄関のチャイムの音で眠りが浅くなってしまうというご相談もありました。壁一枚を隔てただけの距離感だと、生活音がダイレクトに伝わってしまうことがあります。
| 一般的な見方 | シーキューブの見方 | |
|---|---|---|
| 段差 | 段差がなければワンフロアで安心 | 段差だけでなく、距離・扉の数・動作も含めて見る |
| 確認の仕方 | 間取り図の広さや部屋数を見る | 寝室からトイレ・洗面までの歩数や扉の枚数を実測する |
| 対策のタイミング | 困ってから手すりや段差解消を検討 | 今の元気なうちに、下地や扉の種類を先行して整える |
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今夜、試していただきたいこと
今のお住まいで、寝室からトイレまでの通り道に、物を置いていないか、一度チェックしてみてください。夜、暗い中で歩く時、足元に物があると、つまずく危険にもつながります。これはどなたでも、今日からすぐにできることだと思います。
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建築士として、いつもお伝えしていること
開き戸を引き戸に変えるという工夫があります。開き戸は、ドアノブをつかんで、手前に引いて、身体をよける、という一連の動作が必要になります。引き戸なら、横にスーッと滑らせるだけです。
私たちが設計する時は、寝室とトイレの間の扉を、優先的に引き戸へ変えることをおすすめしています。扉ひとつで、動きそのものが変わってきます。これは、現場を数多く見てきた者だからこそお伝えできる視点だと思っています。
見落としがちな補足
引き戸は便利な反面、開き戸に比べて気密性や遮音性がやや下がる場合があります。寝室とリビングの間など、音や空気の流れを気にされる場所では、建具選びの際にあわせてご相談いただくのがよいかと思います。
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段差をなくすことより、動きを短くすることが、これからの安心につながる。私はそう考えています。大阪市内でマンションへの住み替えや中古マンション購入を検討される際は、こうした視点もあわせて見ていただけたらと思います。
このテーマは、FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」でもお話ししました。ラジオでは、現場で実際にあったエピソードを交えてお伝えしています。
よくある質問
マンションはワンフロアだから老後も安心ですか?
段差がないことは安心材料のひとつですが、それだけで十分とは限らないかもしれません。距離や扉の数、動作の回数まで含めて考えることをおすすめします。
「距離×回数×動作」とはどういう考え方ですか?
1回あたりの身体の動きは小さくても、それを毎日、何年も繰り返すと、負担として大きな差になるという考え方です。間取りを見直す際の基本の視点にしています。
開き戸と引き戸、どちらが暮らしやすいですか?
一般的には引き戸の方が身体への負担が少ない傾向があります。開閉のたびに身体をよける動作が減り、前後のスペースも取りにくいためです。ただし気密性や遮音性では開き戸に分がある場合もあります。
大阪市内の中古マンションでもこの考え方は参考になりますか?
はい。阿倍野区や天王寺区など、築年数の違う中古マンションが多いエリアでは特に、内覧の段階から距離や扉の数を確認しておくことをおすすめしています。
今日からできることはありますか?
寝室からトイレまでの通り道に物を置いていないか確認することは、どなたでもすぐに取り組んでいただける工夫です。
第2話 10年・20年・30年後も愛せる家|50代が今、間取りに組み込むべき「未来の予兆」 →
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家づくりについてお気軽にご相談ください
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
住まいづくりは、一生に何度も経験するものではありません。だからこそ私たちは、「家を売ること」ではなく、「後悔しない家づくりの判断基準をお伝えすること」を大切にしています。
インターネットには多くの情報がありますが、ご家族によって最適な住まいは異なります。土地探し、新築注文住宅、建て替え、中古住宅購入+リノベーションなど、住まいづくりで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆・監修者
安本昌巨(やすもと よしきよ)
株式会社シーキューブ 代表取締役 二級建築士
住宅業界歴28年以上
大手ハウスメーカー(クボタハウス、三井ホーム、セキスイハイム、積水ハウスなど)の下請け施工工事会社として現場監督経験を積み、その後、元請けに転向し新築注文住宅・建て替え・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上の住まいづくりに携わってきました。
大阪、奈良を中心に、狭小地・変形地・都市部住宅など条件の難しい土地での設計・施工実績が豊富です。「限られた土地でも、広く心地よく暮らせる住まい」を、認知設計という独自理論を組み上げた「同じ広さでも、より広く見える。広く感じる。」の設計を得意としています。
私が家づくりで最も大切にしたいのは、「性能」だけではなく「住み心地」です。生まれ育ちは大阪八尾の14坪の敷地での狭小住宅。幼いころ、父の実家、冬になると一度外へ出なければお風呂へ行けなかった祖父の家で暮らした経験があります。大学時代は阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの住まいを目の当たりにしました。その経験から、「家は単なる建物ではなく、家族の命を守り、日常をはぐくむ場所」であることを強く実感しました。
だからこそ、耐震性や断熱性能をしっかり確保しながら、毎日の暮らしやすさ、家事や子育てがしやすい動線設計、収納計画、光や風を活かす設計、将来まで安心して住み続けられる間取りまで含めて、「住み心地そのものを設計すること」を大切にしています。
また、金融機関からこの住宅業界に入った経緯があり、専門的な住宅知識をできるだけ分かりやすくお伝えすることも自分の使命と考え、これまで積み上げてきた住宅業界の経験をもとに情報発信を続けています。
主な資格・実績
株式会社シーキューブ 代表取締役
二級建築士
住宅業界歴28年以上
新築・建て替え・リノベーション累計700棟以上に携わる
狭小住宅・都市型住宅・変形地住宅の設計実績多数
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」メインコメンテーター(毎週火曜日11:20放送)
著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』
シーキューブについて
株式会社シーキューブは、大阪府八尾市・阿倍野区を拠点に、新築注文住宅・建て替え・リノベーション・中古住宅購入+リノベーション・土地探しまで、住まいづくりをトータルワンストップでサポートする住宅会社です。「HOME & STORY(家の話をしよう、家族の話をしよう。)」をコンセプトに、ご家族一人ひとりの暮らしに寄り添った家づくりを行っています。
特に、狭小住宅・変形地住宅・都市型住宅3階建て・共働き世帯の家づくり・収納設計・家事動線設計・光と風を活かすパッシブ設計・照明設計・性能向上フルリノベーションを得意とし、「限られた広さでも、広く豊かに暮らせる住まい」を、認知設計をつかった空間・住宅として数多く手掛けています。
ラジオでも家づくり情報を発信しています
FMやお79.2MHz「OH家ェ あなたのおうちの相談室」毎週火曜日11時20分放送中
ご相談・お問い合わせ
株式会社シーキューブ 八尾スタジオ/あべのスタジオ
TEL:0120-036-833 受付時間:10:00〜18:00 定休日:火曜日・水曜日
施工エリア:大阪(八尾市・東大阪市・藤井寺市・羽曳野市・柏原市ほか大阪府全域)、奈良(奈良市・大和高田市ほか)、京都(相楽郡・木津川市・京田辺市)
この記事について
※この記事は過去、FMやおで放送された内容を一部、ブログ用に修正・加筆したものです。住宅業界歴28年以上、累計700棟以上の住まいづくりに携わってきた二級建築士・安本昌巨が、実際の現場経験と設計・施工実績をもとに執筆・監修しています。掲載している内容は記事公開時点の情報です。法令・制度・補助金・住宅ローン・建築基準等は変更される場合がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。










